Prism Spiral

多和田任益くんのおかげで、引きこもりから立ち直り毎日楽しく生きられるようになったファンのブログです。

「MAPS」の話

こんにちは!約1ヶ月ぶりの更新です。

多和田くんが出演されていた少年社中さんの「MAPS」を観劇しました。

 5月31日から6月12日まで東京公演が、6月22日から23日まで大阪公演がありました。

紀伊國屋ホールは「熱海殺人事件 NEW GENERATION」ぶりでした。熱海殺人事件は2017年の公演だったので、そういえばもう1年も経ってたのか!と時の流れに驚いたりも…。大阪公演のABCホールは初めてだったので、同じ舞台を観たはずが、なんだか新鮮に感じられました。

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紀伊國ホールの方のお写真を撮り忘れてしまいました…。

 

観た人向けな内容になってしまうかと思うのですが、今日はMAPSについての感想を書いていきたいと思います。

 今回も多和田くんファン目線としての感想が多めのブログです!

 

公演中の感想を載せる前にまず、お話のあらすじです。説明下手なわたしですが、ざっくりとお話をまとめてみました。

売れっ子の漫画家は、新しい連載の作品のために物語を作ります。

・1つは伊能忠敬の物語。

地図を作って旅をしていく内に「悲しみの奴隷 ザ・スレイブサッドネス」に出会います。息子と共に亡き女房に会うため、楽園を目指します。死んでしまった女房の悲しみの感情かと思われていたザ・スレイブサッドネスは、本当は伊能忠敬自身の悲しみでした。

・もう1つは冒険家ライアの物語と名もなき冒険家の物語。

ライアが持ってきた地図で楽園を目指す冒険家と仲間達。でも実はその地図は嘘の物でした。ライアにその事を告白された後も仲間の笑顔を壊したくない為に、冒険家はそのことを隠してしまいます。そんな中恐れの感情「永遠なる恐れ インフィニティアフリード」が現れて、冒険家の楽しみたいという感情「快楽至上主義者 パーフェクトグラフィティケーション」と戦うことに。

この2つの物語、悲しみ・恐れ・快楽のそれぞれの感情の化身…実は漫画家の物語、漫画家の感情でもあったんです。漫画家は売れっ子になったけどとても苦しい中にいて、そんな時に新人アシスタントとして押しかけてきた漫画家の感情「反逆する怒り マイレボリューション」と出会った事をきっかけに、自分の中の大切な感情に気づいて、自分でもある伊能忠敬、冒険家のそれぞれの物語をハッピーエンドで終わらせに行く、というお話でした。(ちょっとうまくまとめられているかが不安です…)感情のお話でもあり、また伊能忠敬が妻に嘘をついていたり、ライアがみんなに嘘をついたり、それを隠すために冒険家も知らないふりをしていたり、漫画家は自分が新人アシスタントとなってアルバイトで借金を返そうとしているという妄想に囚われたり(売れっ子になっていたのは妄想で、実は新人アシスタントで、でもそれも妄想で本当は漫画家で…というとっても複雑な感じでした)と嘘もこのお話のキーワードとなっていました。

何回も観る内に理解したり、気づいたりする事が多くてとても見応えのある物語になっていました。

 

MAPSでの多和田くんは冒険家の役でした。衣装もカラフルでかわいくて、動くたびにひらひら衣装が動いていてすごく素敵でした!

冒険家チームはパステル系の色でまとめてあって、衣装を観ることも観劇中の楽しみでした。

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ちなみにこちらが多和田くん先行のMAPSの特典です!最初に公開されたビジュアルのお写真が特典になっていました。なんだか強そうな感じだったので、本番はどんな感じなんだろう…と思ったら、可愛い衣装でびっくりでした。

本当に見た人向けという感じになってしまいそうですがセリフや仕草など、可愛いところがたくさんあったので、可愛い!と思った箇所をイラストでまとめてみました!(文章で伝えるのがあまり上手ではないので…)

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画力の問題もあって描けなかったシーンもありますが、本当に冒険家は舞台中いろいろな場面があって観るのがとっても楽しかったです。

終盤の冒険家のセリフはどれもグッとくるものが多かったのですが、わたしの中では、特にこのセリフがすごく好きでした。

辛くて当たり前だろ。苦しくて当たり前だろ。

だから楽しいんだ。だから、楽しいんじゃないか!

地図が嘘であったのを知っていながら隠していたことが責められ、楽園を目指す事を諦めた仲間たちにもう一度一緒に、みんなで楽園を目指そうと冒険家が語るシーンです。

辛くて苦しいと思うことを1回も経験してこなかったら、そもそも楽しいことを楽しいって感じられないと思うんです。公演期間中、色々と悩んでいた時期だったのでこの時のセリフと多和田くんの演技の表情も相まって、毎公演感動していました。 

わたしは引きこもりの頃、怒ったり泣いたりっていらないもので、楽しい気持ちしかなければいいのにってずっと思っていました。でも外に出て色々な経験をして、悲しいこととか辛いこととか嫌だな…って気持ちがあるからこそ喜んだときはものすごく楽しくて嬉しいって思うんだ!と強く感じたので、MAPSはその時の感情を思い出させてくれました。だからきっとまた落ち込むことがあっても、乗り越えた時は嬉しいから、今は頑張ろう!ってなれると思います。

わたしは多和田くんのファンになってから舞台を観はじめて、多和田くんを通して色々な演出家さんや劇団さんを知っていったので、少年社中さんの舞台も今回初めて観ました。お友達から少年社中さんの作品はとても面白いと聞いていたので、公演前からすごくワクワクしていて、初日は想像していた以上に心が揺さぶられました。

観に行くたびに、もう1度自分のことについて考えたり自分を見つめたりするようになって、観劇を通してもっと自分の感情を大切にしていきたいなと感じました。そして自分がこの先どう進んで行きたいか、どうなりたいかについても、もう1度まじめに考えたりもしました。

平日公演は学校終わりに毎日向かうのがすごく楽しみで、学校も課題も頑張ることができました!本当にとても素敵な舞台でした。グッズに台本があることにもすごく驚きました。大好きなセリフがたくさんあったので、台本のおかげで何度も読み返すことができて良かったです!

そして今回もいろいろな多和田くんを観ることができたので、ファンとしてとても嬉しかったです!

これからもわたしは多和田くんが進んでいく先、多和田くんが描く地図を、物語をファンとして見続けていきたい、応援したい、と改めて思いました。

 

 

これはたくさんの地図を巡る物語。

あるいは、たくさんの嘘の物語。

あるいは、感情の物語。

あるいは、あなたの物語。

これは、あなたの物語。

 

というセリフでMAPSは終わります。

これは、あなたの物語。が繰り返されてフェードアウトしていきます。

あなたの物語。つまり、MAPSはわたしの物語でもあったのです。


きっぱり終わらせないでセリフを言い続けてフェードアウトしていくのは、この先もこの物語は、冒険はずっと続いていくっていうことだからなのかな、と思いました。


わたしの物語はまだまだ途中です。

これからわたしは、どんな地図を描いていこうかな?きっと辛いことや、苦しいこと…。怖くて、悲しくて、怒って、泣いちゃうことは絶対あると思います。でもその分楽しくて、嬉しい!って気持ちに絶対たどり着くはずだから、わたしだけの地図を描いていきたいです!